言語聴覚療法(ST:Speech Therapy)
主に脳血管障害や頭部外傷の後遺症によるコミュニケーション障害(失語症や構音障害)や、摂食・嚥下障害、高次脳機能障害をもつ方々に対してリハビリテーションを提供する部門です。
言語訓練
コミュニケーション障害の中には、思うように言葉が出ない、思っていることと違う言葉が出てしまう、呂律(ろれつ)が回らないなど様々な症状があります。
より円滑なコミュニケーションが図れるよう、各個人に合わせてプログラムを作成し、マンツーマンで訓練・指導を行っています。
さらに、退院後もその方の症状に応じ、通院にて訓練を継続することもできます。
また、ご家族など周囲の方々に対しても助言等を行い、コミュニケーションを通して豊かな生活が送れるよう支援しています。
摂食・嚥下訓練
私たちはふだん何気なく食べたり飲んだりしていますが、自分の口から食べ、自分の舌で味うことは私たちが人間らしく生きていく上で基本的な条件であり、また、生きる楽しみでもあります。
しかし、脳血管障害の後遺症等により、食物がうまく飲み込めない、誤って気管に入るといった摂食・嚥下障害をきたすことがあります。
当院では、リハ専門医が先ず嚥下造影検査を必ず行い、食事の形態、摂食時の体位、効果的な訓練方法を検討し、自分の口から安心しておいしく食べることができるように援助しています。